2020年の未曾有の事態により、転職活動や働き方にも大きな変化がありました。
転職活動において「コロナ禍で転職できるか不安」「転職のタイミングを逃した」と感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、コロナ禍での転職では、優秀なライバルが少ないことや、在職中でもオンラインで転職活動がしやすいといったメリットもあります。
この記事では、コロナ禍で転職に成功した方の経験をもとに、転職を成功させるポイントについて解説します。

20代で転職するメリット

まず、20代で転職するメリットについて解説します。

■第二新卒として応募できる（20代前半）

卒業後、3年以内であれば第二新卒として転職活動を行うことができます。
第二新卒とは、一度は就職したものの3年以内に退職した求職者のことを言います。
ある程度の社会人経験があり、企業風土に馴染む柔軟性が優れているため、育成コストがかからない第二新卒を積極的に採用する企業が増えています。
そのため、20代前半の方は第二新卒向けの求人に応募すると良いでしょう。

■求人数が多い（20代後半）

20代後半は、他の年代に比べ求人数が多い傾向にあります。
吸収力が高い20代のなかでも、ある程度の現場経験を積んでおり、スキル向上やマネジメントに期待できるという理由から、この年齢層を採用ターゲットとする企業が増えています。
そのため、今までの経験を活かしてスキルアップしたいと考える方には、20代後半での転職が絶好のチャンスだといえるでしょう。

■選択肢が広い

20代の転職市場はポテンシャルを重視している企業が多いため、前職と異なる業界や職種など、新たな仕事に挑戦することができます。
そのため、経験がないからといってマイナスに捉える必要はありません。
ポテンシャル採用では、即戦力ではなく将来性を重視しているため、研修期間を設けている企業がほとんどです。
新たな仕事に挑戦したい方は20代のうちに転職することをおススメします。

【20代】企業が重視していることとは？

20代の転職を成功させるポイントを確認する前に、押さえておきたいのが「企業が採用で何を重視しているか」です。企業が重視するポイントは、20代前半と後半で異なります。
そのため、年代別に確認しておきましょう。

■20代前半

・ポテンシャルの高さ（基礎学力・業務遂行能力）
・業界を問わず活かせる経験・スキルがあるか
・将来のビジョンが明確であるか
・ポテンシャルの高さ（基礎学力・業務遂行能力）
・業界を問わず活かせる経験・スキルがあるか
・将来のビジョンが明確であるか

新卒や第二新卒の場合は、短期離職したことについて「自社でもすぐ辞めてしまうのではないか」と考える採用担当もいます。
この懸念を払拭するためにも、ビジョンを明確にして勤続意思をアピールしましょう。

■20代後半

・専門的なスキルがあるか
・指導能力
・将来のビジョンが明確であるか

20代後半になると、20代前半よりも経験やスキル面が重要視されます。その企業で活かせるスキルや成長できる部分は何か、しっかり分析する必要があるでしょう。

【20代】転職活動を成功させるポイント

転職に成功した方には、どういった共通点があるのでしょうか。成功者の経験をもとに、20代の転職活動を成功させるポイントについてご紹介します。

■自己分析を行い、転職の目標を明確にする

転職活動において自己分析は非常に重要です。なぜなら、自己分析を怠ると、職場選びのミスマッチに繋がってしまうからです。
転職活動では、「なぜ転職したいのか」「転職して実現させたいことは何か」を見つめ直し、今の会社で実現できない理由を明確にしておきましょう。

また、自己分析を行うことは内定率を上げることにも繋がります。
特に、20代前半は社会人としての経験が浅く、実績を残せていない方がほとんどです。
そのため、自分の強みや得意な業務を洗い出し、仕事に取り組む姿勢をしっかりと言語化することが重要になってきます。
自己分析を徹底する事で、上記の点を具体的に説明することができ、面接が通過しやすくなるでしょう。

■企業の情報をしっかり調べる

株式会社ビズヒッツが20代で転職した男女554人を対象に「初めての転職理由」について調査したところ、下記のような結果となりました。
１位　待遇・労働環境への不満
２位　人間関係
３位　仕事が合わない／望んだ仕事ではない

この調査結果から、多くの人が企業とのミスマッチが原因で転職を決めたことが分かります。
上記の理由で転職する方はミスマッチの原因を振り返り、転職活動に活かすことが必要となるでしょう。
就職活動時では、企業選びの際に、大手企業や人気企業を選ぶ傾向にあります。転職活動では、目的の実現可能性を見極め、応募する企業を選ぶことが重要なカギとなってきます。
転職活動ではミスマッチが起こらないよう、HPや求人票を読み込むだけでなく、企業の人から話を聞くなど対話を重ね理解を深めましょう。

■将来のビジョンを具体的にイメージする

転職活動のゴールは内定獲得ではなく、希望する企業で自分が成し遂げたいを実現することです。
そのため、「５年後・10年後はどのような立場で、どのような仕事をしているか」など、具体的なキャリアプランを設定しましょう。
ビジョンを明確にすることで、今自分は何をすべきか、どの企業が合っているのかを逆算して行動することができます。

また、面接ではキャリアプランをアピールすることで、自己分析力や熱意、勤続意思を評価してもらいやすくなります。
以上のことから、転職を成功させるために「将来のビジョン」を具体的にイメージしておきましょう。